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Toshiyuki Beppu

MUSES 05 を使うぞ! 追加編 -アンプが戻ってきてしまった-



 バッテリー駆動 MUSES 05 ヘッドホンドライバ(2023モデル)は、友人宅へと出かけていきました。彼のリスニングルームでは、ヘッドホンドライバとしてではなく、メインシステムのアッテネータとして使用されていました。

 気に入ってもらえたようで、メールには、


 

 これほどまでに音の劣化の少ないボリュームは、今まで聞いたことがありません。DALEの巻線抵抗を5万円の分厚いロータリスイッチに配線したものでも、音量を絞ると曇ったような、音のエネルギーの立ち上がりが丸まるような感じがしていました。一度、DACから直接パワーアンプにつないだ音と比較して、これだけやっても音は劣化するのだなぁと思ったものでした。

 ところが、バッテリーEVRは、その直接つないだ音に非常に近いと感じています。エネルギーバランス的にも、上も、下も(高音も低音も)果てしなく伸びているようにも感じます。ウーファーの力が、より発揮されて、聞いていて面白い!

 古いCDが、意外と生々しく録音されている感じが見えるようで、感動です。CDを引っ張り出しては色々と聞いているこの頃です。


 

とありました。べた褒め(笑)

 ところが、です。アンプが戻ってきてしまいました。音ではなく、デジタル系のバッテリー消耗がその理由です。


 アンプは、プラスマイナスのアナログ系とデジタル系をそれぞれ 12 V 1.2 Ah バッテリーでドライブしています。パワーオフの間にバッテリーを充電し、パワーオンの瞬間にACアダプタからのラインを切り離します。ラインは、ホットとコールドの両方をカットします。もちろん、どちらかのラインを開けば充電は止まります。しかし、一方のラインがつながったままでは、そこからACアダプタのノイズがアンプに流入します。聴感上もガサガサした音が付加されます。



 アナログ系の ±12 V は、ダイレクトに MUSES 72323 と 05 に供給されます。ところが、デジタル系の 12 V(図にピンク色で示した)は、レギュレータで5V に降圧してから供給されます。つまり、7V 分のエネルギーを熱にしているという、なんとも省エネに反する設計です。しかも、電流消費はアナログ系よりもデジタル系のほうが多い。

 したがって、デジタル系のバッテリーの放電がもっとも深くなるために消耗したと考えられます。設計が悪い。


 どうして蓄えたエネルギーの 58 % を捨ててしまう極悪非道設計としたのか。その理由は、秋月電子に小さな 6 V バッテリーが在庫されていないから、です。なんとも安易だ・・・。


 ところで、LONG 社のカタログには、6 V 1.2 Ah がラインナップされています。幅と高さは 12 V と同じで、奥行きが半分とちょっと。これなら2個を使えば、充電電流容量を倍にできます。



 ですけど、6 V は端子の配置が両側です。これではバッテリーの上に充電コントローラ基板を載せられません。

 そこで、バッテリーの横に充電コントローラ基板を配置しました。他のバッテリーもミリ単位で動かして、シャーシにも追加の加工を入れて基板を押し込んで、デジタル系のバッテリー容量は2倍です。




 これで、使えるようになりました。ですけど、デジタル系バッテリーが1年足らずで消耗したことを考えるとアナログ系が心配です。こちらも容量を増やしたい。となると、左右独立か・・・。





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