SK-C35 ver 2.0 は、φ35 サイズのネジ端子形アルミ電解コンデンサ用基板です。8 mm角の垂直取付ブロックを用いれば、ケミコンを横向きに取り付けられます。内寸が 37 mm 以上あれば、薄型ケースにケミコンを収納できます。
TO-252 あるいは TO-220 パッケージのダイオードを用いて、センタタップ整流回路を構成します。帯域バランスに優れ、クリアな音質のシリコンカーバイド・ショットキーバリアダイオード (SiC-SBD) を使用できます。接続を変えて、プラスとマイナスそれぞれに使用します。
SK-C35 ver 1.0 は NJD 7002 専用に作りましたが、残念ながらディスコンです。それでも、ケミコンを横向きに取り付ける基板は便利です。ヘッドホン・ドライバにも、
セレクタEVRにも、
次回作にも、
ver 1.0 基板を使っています。そのようなわけで、TO-252 サイズのダイオードを探すとともに、ver 2.0 基板を作りました。
回路を示します。センタタップ整流回路を構成する D1 と D3、ケミコンに並列接続する D2 を載せられます。D2 を侮ってはなりません。音像の実体感に効きます。
SK-C35 ver 2.0 を2枚を使って、プラスとマイナスのセンタタップ整流回路を構成します。整流ダイオード D1 と D3 のカソードをケミコンのプラス端子に、あるいは、アノードをケミコンのマイナス端子に接続して、プラスとマイナスの回路を構成します。
基板写真を示します。ケミコン直径よりちょっとだけ大きな 36×36 mm、もちろん厚みは 2 mm です。プリントパターンは基板の両面を利用して 6 mm を確保していますので、ダイオードあたりの平均電流 6 A、つまりプラスとマイナスそれぞれ 12 A を流せます。並列ダイオード D2 を載せるため、ケミコンを 1 mm だけ中心からずらし(写真の向きでは上側に)ました。
TO-252 サイズのシリコンカーバイド・ショットキーバリア・ダイオード (SiC-SBD) の イチオシ Wolfspeed (旧社名のCREEと印刷されている) C3D08065E を載せたところです。D2 はかなりネジに近いので、白枠にピタリと収まるようにハンダ付けします。ハンダ付けには秘密兵器があると楽です。
もちろん、ふつうに取付金具を用いたケミコンに取り付けることもできます。ケースの高さが確保できるときには、こちらの方が取付けは楽です。こんな感じにできます。
便利な基板です。ご採用をご検討ください m(. .)m