バッテリーを充電する
- Toshiyuki Beppu
- 2021年12月11日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年8月30日

このところ平行している3作のうちの、作るための実験中です。バッテリーの上に何やらおかしな形の基板を載せていますが、この基板で充電電圧をコントロールしようとの魂胆です。
30年以上前なのですが、中古の軽自動車用バッテリー4個を直列にして、±24 V の電源を試したことがあります。音は悪くありませんでした。AC 電源に比べ、ざわざわ感が押さえられ、楽器の音がハッキリと、音像が明確になったような感じがありました。
ところが、恥ずかしながら、その頃の私は A級(盲)信者でした。A級アンプは、いうまでもなく、やたらと熱くなります。つまり、電流を消費します。ですからバッテリー電圧は、みるみる下がります。かといって、アイドリング電流を減らすことなど考えられません。A級が音がよいとの雑誌(ネットのない時代です)の記事に洗脳されていました。
それにバッテリー充電器を買う余裕がなかったので、自作の直流電源で4個のバッテリーを順々に充電していました。ですが、これがやたらと面倒。しかも充電が一回りするまでは、スピーカを鳴らせません。
加えてマズいことに、開放型のバッテリーからは回りに液が飛び散ります。その電解液は酸性です。乾いて酸化物の粒ができ、畳にポチポチと黒いシミがつきました。というような顛末で、バッテリー電源は諦めました。
もちろん、いまの私にA級信仰はありません。「A級にしたら(B級よりも)どれだけ音がよくなるだろう」との好奇心が、洗脳から救い出してくれました。聞いたらわかります。終段のアイドリング電流を減らしてB級にしたところで、ほとんど音は変わりません。というよいもB級のほうが、若干ですがクリア(その顛末はこちら)に感じます。
ところで去年、考えるところがあってバッテリーを電源を試みました。アンプの消費電流は大きくないのですから、バッテリー電源も可能なはずです。
考えつくと、すぐに比較に走ります。ニッケル水素電池と、リチウム・イオン・ポリマー、それに密閉型の鉛蓄電池で聞きました。残念ながら前二者は、メチャクチャハイ上がり、ペラペラした音と、まったく感心しませんでした。でもこれは、試したサンプルが悪かったのかもしれません。最終コストの兼ね合いがありますので、大メーカー製のちゃんとした製品を試したわけではありません。
ですが、鉛バッテリー電源は、周囲のノイズを消して静けさをもたらすかのようです。悪くないです。はるか以前の軽自動車用バッテリーの音を思い出しました。
というような訳でバッテリー充電回路を考え始めたのですが、紆余曲折が・・・。
(来週につづく)