こうやって載せたのに
- Toshiyuki Beppu
- 2022年3月18日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年8月30日

タカチ UC43-14-28 ケースにバッテリーと、アンプ基板と、電源トランスを『こうやって載せよう』と決めました。収納するために、いろいろと考えた配置です。シャーシを加工して「さあ、配線を始めよう!」と並べました。

ところが、ずらりと並べたバッテリーを見ていると、気づいてしまいました。
「電源トランスを収納する必要はない」。
いつもこうですが、なぜ、組み立ててからでないと考えつかないのか。何十年もやってて進歩がない。自分に呆れてしまいます。ずっと考えていたのは、

この構成でしたが、電源トランスをケースの外に出して『 ACアダプタ構成』にすればよいのです。

こうすると、いろいろな問題が解決します。まず、
バッテリーを1系統1列に並べられる
これが最大のメリットです。配線がスッキリとします。仕上がりも美しくなるはずです。それになにより、配線の手間が省けます。それから、スペースが生まれますから、
デジタル系のバッテリーを収納できる
じつは、アンプをバッテリー駆動するのですから、充電コントロール/放電監視回路もバッテリー駆動にしたいと考えていました。ですが、どう並べ替えてもデジタル系のバッテリーが載らない。これも電源トランスをなくせば載ります。そして、デジタル系もバッテリー駆動になれば、
AC アダプタを外した状態でも音を鳴らせる
ようになります。これだけ大きなアンプですからモバイルすることは考えられませんから、実質的なメリットはないのですが。でも、それ以上に、
AC をケースに引き込まなくてよくなる
メリットが大きい(だろう)と思われます。『なぜ、コンセントの向きを変えると音が変わるのか』で議論しましたが、ACラインとの結合によって、機器間のGNDに電位差が生じることがその理由と考えます。この結合は、主として電源トランスに起因します。ケースに電源トランスを収めなければ、限りなくACラインとの結合を減らせるハズです。ただし、電源トランスをケースから追い出していますから、結合を減らせる「ハズ」であっても、それが音質向上につながるかどうかを確かめる手段はありません。効果はないかもしれない。
ACアダプタ構成を思いついてから、充電コントロール回路とアンプとリレー基板をどう収納するか、の検討に3日を要しました。シャーシの追加工とバッテリー取付ボードの設計に1日が、加工に丸々2日がつぶれました。なんとか収まりそうです。もう、紆余曲折は終わりにしたいのですが・・・。