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前回のブログをみてくれたK氏より「LANケーブルを聞いたことがありますか」と。
「いや、ないです」と私。
「ボケッとしてますけど、変な響きはないですよ」
そう言われれば、聞くしかありません。これはもちろん、彼の評価を疑っているのではありません。彼の評価はいつも参考になります。でも、自分の耳で確かめなければ、どう音が違っているのかを感覚として把握できません。
そのLANケーブルですが、手元のものは愛三電線のカテゴリー5eです。過去に自分でつなぎましたが、24AWGサイズだったとは。このたびカットして初めて気づきました。単線のメッキなしです。音は、教えてもらったとおりです。ボケッとしているけれども、バランスは悪くない。ベルデンの8503と比べるとおとなしいです。
というか、8503はかなりにぎやかな線です。ですけど、そのにぎやかさのバランスが悪くない。それと比べると、愛三は痩せたイメージになるのでしょうが、よく聞くとそうではなく、8503の派手さをなくして、出すべき音はちゃんと出しているとの印象です。
ところで、カテゴリー5eには、より線タイプもあります。単線よりもずっと柔らかい。いい感じです。単線でもより線でも、固い線からはろくな音がしなですね。カットしてみると極細のより線にもメッキはありません。
より線の音ですが、単線のボケボケ感がスッキリとします。8503と比べると、厚化粧がなくなり、自然な感じです。バランスも良好です。これはいいです。
サンプルを入手したより線のLANケーブルは沖電線のものでした。ところで、ネットで探したのですが、250m売りしかない。メートルあたり100円くらいで4対入ってますから1本あたりで考えればメチャ安ですが、死ぬまでに使い切れそうにない。
LANケーブルですから、コネクタの付いた短いモノもあります。それでも、メーカーが違えば音は違うでしょうから比較するしかありません。サンワサプライとK社のモノをポチッとして、試しました。
念のために中身を比べれば、被覆の色やストライプの太さは違っています。それぞれ別の工場で作られているのでしょう。ところが意外というか、同じ規格だから当然というか、3社とも、音はよく似ています。高周波特性を求められるので絶縁材の規格も同じだからでしょう。メッキなしの銅のより線は、3社とも同じような柔らかさです。いつものことで細かいことを言いますが、響きのザラつき感でK社が若干劣り、沖とサンワは、わずかに違いはありますが、どちらも同レベルです。
ありがたいことに、お値段が安い。アンプ1台分なら、1 mを買ってバラせば足りますから400円くらいです。UL 3265の2m 7色パックよりも安い!
これで決まりかな。と考えて、シャント・レギュレータ化したセレクタEVRの配線も換えました。4対あって色が違うので、セレクタの配線にはありがたい。しかも、初めからツイストされています。それに被覆はPEです。塩ビよりは溶けにくい!
![](https://static.wixstatic.com/media/d716de_623a813eab2a406bb25104b23366296b~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_735,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/d716de_623a813eab2a406bb25104b23366296b~mv2.jpg)
仕上がりも、塩ビよりはきれいです。音もよくなった。と、しばらくはよい気分で聞いていたのですが…。
(「配線材を(十数年ぶりに)またまた選んだ」へ続く)